2011年12月6日火曜日

ユーロ崩壊後のシナリオとは?(まとめ)

1.ユーロの崩壊は人類史上未曾有の金融災害になるだろうから、1929年を遙かに上回るだろうし「リーマンショックの様な」なんて比べるのはナンセンス。

2.ユーロの崩壊にあたっては高債務国から徐々に離脱するなどと言うシナリオは現実的ではなく、ユーロシステム自体が一気に崩壊する可能性が高い。

3.各国は旧通貨を復活させ最初はパリティ(若しくは旧交換率)で交換することになるだろうが復活した旧通貨は高債務国ほど急激に下落する。高債務国からのユーロの流入を防ぐために銀行間の通貨スワップはできなくなり、現金での環流を防ぐために国境が封鎖されたり、荷物検査が行われる。

4.旧通貨からユーロへの移行は十分な告知期間を以て行われたが、旧通貨の流通は1ヶ月のうちに停止され、それ以降は旧通貨を銀行でユーロに交換しないといけなくなった。ユーロから旧通貨への移行も同様な期間で行われるだろうが、移行後は最悪の場合所得証明等がないと換金できなくなるかも知れない。

5.高債務国からユーロが持ち込まれるのを防ぐために流通する紙幣には国ごとのマーキングがされるかも知れない。マーキングのない紙幣は換金を拒まれる可能性がある。

6.ユーロ導入時と違って旧通貨への移行は秘密裏に準備されるため、自動販売機や券売機、ATMのメーカーに前もって情報が伝わらず、これらが長期にわたって使用不能になる可能性がある。

こうした不安を防ぐためにECB及び各国政府は速やかにユーロ崩壊の可能性を認め、同時にプランBの詳細を明らかにするべきだ。

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