2014年6月10日火曜日

子供を連れての海外旅行について(4)



ドイツやオーストリアの鉄道は、子供連れの旅行者に非常に寛大だ。長距離を走る列車には今でも半数くらいコンパートメントの付いたものが多く、中には下の写真のようなコンパートメントを3つつなげた子供用プレイルームの付いている列車もある。コンパートメントはAbteil、日本の様に大きな一部屋の車輌はGrossreumという。

国によっても違うが両親(あるいは片親でも)と一緒に旅行する15歳以下の子供は事前に予約をすれば運賃がかからない場合が多い。最近は通常料金の他にインターネット予約の割引があって、この方が断然安い。これはフランスも同じだ。


コンパートメントはよほど混み合っている場合以外は家族で独占できるので、子供が騒いだり泣いたりしても気にならないし小さい子供連れ(Kleinkindabteil)や女性専用のコンパートメント(Damenabteil)もある。ドイツのICEやオーストリアのRailjetの様な新型の車両は速度は速いがコンパートメントがない。子供連れで長時間移動する場合はECとかICと呼ばれる少し古い型の車輌を使っている列車をお薦めする。

ヨーロッパの長距離特急はほとんどの場合食堂車が付いている。食堂車に行く場合は貴重品などは座席におきっぱなしにしてはならないが、トランクなどは置いておいても構わない。気になる場合は次の駅までの間隔の長い区間で行けば食事をして戻ってくるくらいまで次の駅に停まらない場合もある。但し食堂車のウエイターやウエイトレスは非常にのんびりしているのでなかなか食事が出て来ないことも多いので、時間に余裕を持って食事に出掛けて欲しい。

2014年6月7日土曜日

子供を連れての海外旅行について(3)

目的地や日程を決める際にはケチらずに直行便を使った方がよい。特に10日とか2週間とか言う日程が長すぎると感じる場合、例えばお盆休みを使っても9日しか休めないのだったらそのうち実質3日は完全に移動日だと考えておいた方がよい。その場合は片道20時間もかけてヨーロッパに行くような旅行はお薦めしない。東南アジア、オーストラリアあたりに直行便で行く方がずっと楽だ。出発前や帰国後にすぐ出勤しなくてはならない方ならなおのこと。長旅は子供が少し大きくなってからでも遅くはない。

しかし、休みが長めに、しかもある程度フレキシブルに取れる方にはヨーロッパをお薦めしたい。子供連れの旅行者に非常に寛容で、子供連れ用のファシリティも充実しているからだ。
これは直行便がまったく取れなくて、コペンハーゲンを経由してウィーンまで飛んだときだが、我が家では歩けるようになったら少しでも自分で荷物を持ってもらう。哺乳瓶やおむつ、おしぼりにお手ふきくらいでも、子供が使う物は子供が背負っていると、いつでもすぐに取り出せて楽だ。大人はただでさえトランクの他ベビーカーやベビーベッドがある(もっともそれらも現地でレンタルすることもできる)ので、子供の物は必要なときにすぐ出せるところにあるといちいち荷物の底の方を捜さなくて済む。
さて、これから先は主にヨーロッパでの子連れ旅行について書いていきたいと思う。

2014年6月3日火曜日

子供を連れての海外旅行について(2)

小さな子供連れの海外旅行には便利なアイテムが2つあるが、どちらも結構かさばる。
一つは折りたたみのベビーベッド。これがあると、大人はゆっくり眠れる。だたし子供というものは必ず脱出を試みるので、安定の良い場所、周囲に危険なもののない場所を探さないと落ち着いて寝ていられない。
食器棚やストーブの近くなどは絶対避けて下さい。






次にベビーカー、これは様々なサイズがあって折りたたみでも小さくなるものもあればそうでないものもある。海外に行く場合は砂利道や石畳などの道も多いので、車輪の直径の小さいものは引っかかったりガタガタしたりする。私はリサイクルショップで三輪タイプのものを買った。これは車輪の直径は大きくて良いが、かなり重い。
どちらも機内には持って入れないので、ドアサイドの荷物として預けることになる。子供用のアイテムは計量の際多少大目にみてくれることも多いが、この辺は航空会社と言うよりはその日のカウンターの係の人の裁量に任されるようだ。

子供を連れての海外旅行について(1)