Tagebuch aus dem ewigen Abendland 美しき斜陽の都、ウィーンから。芸術、文化、経済について。 日本での家造りについて。長男は6歳からウィーンで小学校に通う。 関係者に配慮して、記事は必ずしも同一年度の出来事ではありません。過去の日記もお読みいただければと思います。
2009年7月30日木曜日
2009年7月29日水曜日
デンマークと南京虫
SASは日本人事務所スタッフを全員解雇したり、サービスの悪さには定評があるのであまり期待はしていなかったが、とりあえずうわさ通りのサービス。CAの対応ももちろん決して良いとは言えない。食事もおいしくないが、私はそもそも機内食なんて無くても良いと思っているので気にしない。
今回は夏休みに入っているのに1年Fixのチケットが9万円弱で買えたので、まあ仕方ないか。OSの直行便だったら5倍出しても買えないので。
但し罠があって、コペンハーゲンから先のフライトが同日乗り継ぎでも、翌日でも中央ヨーロッパのどこ行きもとれない。ウィーンはもちろん、ブダペスト、プラハ、ミュンヘンなどどれもだめ。同じエコノミーでも3つくらい上の、17万くらい(つまり倍くらい)高いクラスでないと取れないらしい(ということは席は空いているが早割ではだめで、ヨーロッパ内のビジネス客の為に空けておくらしい。
つまり、この9万円弱のチケットはそもそもコペンハーゲンが目的地の人と、そこから陸路で動く人しか基本的には利用価値が無い人寄せパンダの目玉商品なのだ。
そこで、私はコペンハーゲンから格安航空会社のSkyeuropeでスロヴァキアのブラティスラヴァに飛んで、そこからバスでウィーンに入ることにした。片道で70Euro程だが、出発が10:30なので、同日乗り継ぎは無い。結局コペンハーゲンに一泊することに。
大きな荷物は空港に預けて鉄道でホテルに向かう。デンマーク語は聞いていると何となくわかる。ドイツとつながっているくせに、かなりカルチャーが違う。まずはエレベーターのボタンが入り口の正面ではなくて、扉の手前の右側、つまりエレベーターに向かって立っても見えない位置に付いている。いつまでも動かないエレベーターをかなり待ってから気がつく。次に、至る所がバリアフリーじゃない。さんざん階段や段差を登らされる。トランクがあったら大変だった。
駅のホームは禁煙じゃない上に吸い殻だらけ。30年前の日本の駅みたいだ。
ホテルはBooking.comで探したSAGA HOTEL。中央駅を挟んでチボリ公園の反対側だ。Booking.comでの説明にかなり騙される。まずは、このへんはホテル街とは言っても、ミュンヘンの中央駅の南側みたいな物で、そんなに柄のいい場所ではない。次に900クローネという高額な宿泊費に騙されて、高級そうなホテルをイメージしていたが、完全に騙される。
これほど汚いホテルも久しぶり。トイレも風呂場も廊下で共同、エレベーターなし、絨毯は汚れまくっている。はっきり言って昨年のリトアニアの1泊2000円くらいのホテルの方がましだが、900クローネはほぼその10倍だ。
でも、Booking.comの場合当日キャンセルするとキャンセル料を取られるし、18時過ぎからホテルを探す気も起きないので、仕方なく泊まる。
チボリ公園を一周してみたが、まあこんな物でも作らないとこの町は退屈で仕方が無いんだろう。「世界三大がっかり」の人魚姫像は見に行かないで、タイ料理屋でスープとチャーハンを食べてホテルに戻る。チップを入れて300クローネって6000円(ギョ)。
さて、疲れていたのでまあまあ熟睡し、翌朝の朝食は部屋が汚い割にまあまあだった。空港に行ってチェックインを済ませ、ゲートに着いて出発を待っている間に異変が始まる。両方の足が猛烈に痒い。
ゲートに現れたSkyeuropeのB737は前回と違って塗装すらしていない。真っ白の機材だ。
なんだか違和感を感じながら乗り込む。
ブラティスラヴァにはほぼ定刻に着いたが、相変わらず田舎空港の上、ドイツ語の出来る人もほとんどいなくてバスの出発時間がわからない。ウロウロしてバス停に貼ってあるのを見つけたが、Erdberg行きは1時間待ちだ。荷物を抱えてターミナルに戻り、待合室に座ったとたんにバス停にEurolinesの他のバスが現れる。もしやと思って行ってみるとこれがウィーン空港経由のSuedtirolerplatz行き。7ユーロ。Erdbergよりずっと良い。
面倒な移動になったがともかく15:30くらいには家に着いた。
しかし、その頃には足の痒みはどんどん激しくなっていた。そして、夜寝るころには両足と手首、背中に何十カ所もの赤い虫さされがくっきりと浮かび上がり、でこぼこに腫れ上がる。南京虫だ。
以前、プラハの安宿で一度やられたことがあるが、そこは1泊3000円くらいのホテル(それでもバストイレは中にあった)。その時は尻の辺りを刺されまくり、2ヶ月近くかゆみに悩まされた上、1年経っても跡が消えなかった。
検索した所、最近被害が増えているとか。
日本では訴訟になったりしているが、場所がコペンハーゲンでは虫そのものを捕まえて証明することも出来ないし、訴訟もできそうも無い。
インターネットでも「恐怖の虫」「蚊の何千倍も痒い」「気が狂いそうになる」などと書いてあるがそんな感じ。
とりあえず、エンピナースとゼスランがあったのでそれで対処する。結構効いた。
デンマークは世界一税金が高いが、住民の満足度も高い国として知られている。しかし、駅や空港もバリアフリーじゃないし、物価はめちゃめちゃに高いし、おまけにホテルに南京虫が出ると来ては、私のデンマーク感は極めて悪い物になった。
(写真を載せようかと思ったけど、気持ち悪いのやめておきます)。
今回は夏休みに入っているのに1年Fixのチケットが9万円弱で買えたので、まあ仕方ないか。OSの直行便だったら5倍出しても買えないので。
但し罠があって、コペンハーゲンから先のフライトが同日乗り継ぎでも、翌日でも中央ヨーロッパのどこ行きもとれない。ウィーンはもちろん、ブダペスト、プラハ、ミュンヘンなどどれもだめ。同じエコノミーでも3つくらい上の、17万くらい(つまり倍くらい)高いクラスでないと取れないらしい(ということは席は空いているが早割ではだめで、ヨーロッパ内のビジネス客の為に空けておくらしい。
つまり、この9万円弱のチケットはそもそもコペンハーゲンが目的地の人と、そこから陸路で動く人しか基本的には利用価値が無い人寄せパンダの目玉商品なのだ。
そこで、私はコペンハーゲンから格安航空会社のSkyeuropeでスロヴァキアのブラティスラヴァに飛んで、そこからバスでウィーンに入ることにした。片道で70Euro程だが、出発が10:30なので、同日乗り継ぎは無い。結局コペンハーゲンに一泊することに。
大きな荷物は空港に預けて鉄道でホテルに向かう。デンマーク語は聞いていると何となくわかる。ドイツとつながっているくせに、かなりカルチャーが違う。まずはエレベーターのボタンが入り口の正面ではなくて、扉の手前の右側、つまりエレベーターに向かって立っても見えない位置に付いている。いつまでも動かないエレベーターをかなり待ってから気がつく。次に、至る所がバリアフリーじゃない。さんざん階段や段差を登らされる。トランクがあったら大変だった。
駅のホームは禁煙じゃない上に吸い殻だらけ。30年前の日本の駅みたいだ。
ホテルはBooking.comで探したSAGA HOTEL。中央駅を挟んでチボリ公園の反対側だ。Booking.comでの説明にかなり騙される。まずは、このへんはホテル街とは言っても、ミュンヘンの中央駅の南側みたいな物で、そんなに柄のいい場所ではない。次に900クローネという高額な宿泊費に騙されて、高級そうなホテルをイメージしていたが、完全に騙される。
これほど汚いホテルも久しぶり。トイレも風呂場も廊下で共同、エレベーターなし、絨毯は汚れまくっている。はっきり言って昨年のリトアニアの1泊2000円くらいのホテルの方がましだが、900クローネはほぼその10倍だ。
でも、Booking.comの場合当日キャンセルするとキャンセル料を取られるし、18時過ぎからホテルを探す気も起きないので、仕方なく泊まる。
チボリ公園を一周してみたが、まあこんな物でも作らないとこの町は退屈で仕方が無いんだろう。「世界三大がっかり」の人魚姫像は見に行かないで、タイ料理屋でスープとチャーハンを食べてホテルに戻る。チップを入れて300クローネって6000円(ギョ)。
さて、疲れていたのでまあまあ熟睡し、翌朝の朝食は部屋が汚い割にまあまあだった。空港に行ってチェックインを済ませ、ゲートに着いて出発を待っている間に異変が始まる。両方の足が猛烈に痒い。
ゲートに現れたSkyeuropeのB737は前回と違って塗装すらしていない。真っ白の機材だ。
なんだか違和感を感じながら乗り込む。
ブラティスラヴァにはほぼ定刻に着いたが、相変わらず田舎空港の上、ドイツ語の出来る人もほとんどいなくてバスの出発時間がわからない。ウロウロしてバス停に貼ってあるのを見つけたが、Erdberg行きは1時間待ちだ。荷物を抱えてターミナルに戻り、待合室に座ったとたんにバス停にEurolinesの他のバスが現れる。もしやと思って行ってみるとこれがウィーン空港経由のSuedtirolerplatz行き。7ユーロ。Erdbergよりずっと良い。
面倒な移動になったがともかく15:30くらいには家に着いた。
しかし、その頃には足の痒みはどんどん激しくなっていた。そして、夜寝るころには両足と手首、背中に何十カ所もの赤い虫さされがくっきりと浮かび上がり、でこぼこに腫れ上がる。南京虫だ。
以前、プラハの安宿で一度やられたことがあるが、そこは1泊3000円くらいのホテル(それでもバストイレは中にあった)。その時は尻の辺りを刺されまくり、2ヶ月近くかゆみに悩まされた上、1年経っても跡が消えなかった。
検索した所、最近被害が増えているとか。
日本では訴訟になったりしているが、場所がコペンハーゲンでは虫そのものを捕まえて証明することも出来ないし、訴訟もできそうも無い。
インターネットでも「恐怖の虫」「蚊の何千倍も痒い」「気が狂いそうになる」などと書いてあるがそんな感じ。
とりあえず、エンピナースとゼスランがあったのでそれで対処する。結構効いた。
デンマークは世界一税金が高いが、住民の満足度も高い国として知られている。しかし、駅や空港もバリアフリーじゃないし、物価はめちゃめちゃに高いし、おまけにホテルに南京虫が出ると来ては、私のデンマーク感は極めて悪い物になった。
(写真を載せようかと思ったけど、気持ち悪いのやめておきます)。
登録:
投稿 (Atom)