2008年7月8日火曜日

大学での講演

昨日は知人のM準教授のお招きで、千葉県内の大学で講演会をさせていただいた。何を話しても良いと言うお話だったので、こちらからお送りしたテーマは「産業革命・市民革命と音楽」だったが、先日日経新聞に載った著作権の話しもオープニングに少しだけする。

朝方のにわか雨の影響で鉄道のダイヤが乱れていた上、Google mapで検索して、大学の一番近くの駅に降り立ったのが間違い。大きな駅と違ってタクシーが無いので重い鞄を持って15分ほど歩く事に。

予定時間よりは早く着いたが、すっかり汗ビショになってしまった。

控え室でエアコンをがんがん入れて汗を乾かす。環境問題に取り組んでいる最中に申し分けないが、汗が引かないと講演はできない。

何しろ、先日パソコンのHDがお釈迦になって、過去の講演から引用ができないのでにわか作りの資料で心配だったが、まあ、1時間話すのに資料は無くても十分である。

大学で教えていた時は階段教室でもマイクを使わなかったが、600人も入る部屋だと言う事であきらめてマイクを持って話した。

「今の学生は態度が悪いのでごめんなさい」とあらかじめ言われていた割りには熱心に聴いている学生が多かった。きっとその場でレポートを出させるシステムが良いんだろう。

一般大学だから、音楽の知識は無い事を前提に話すが、理系の学生が多いと歴史の話しもわからないのはつらい。

イギリスの産業革命とフランス革命とどちらが先かも、前提から話して行かなくてはならないので、あまり細かく話すと時間がいくらあっても足りないし、専門外の話しをそんなに長くされても何も覚えていられないだろう。

約1時間で講演を終えたが、学生は静かに聴いていた。
敢えて言うなら飲み物を持ち込んで飲んでいる学生が何人かいて、ちょっと気になった。おしゃべりや居眠りはほとんどいない。

持論だが、学生におしゃべりや居眠りをさせる教員は、話しが下手なのか話しの内容が面白くないのかのいずれかだ。聴き手の興味を惹き付けられないのに、聴いている態度が悪いとは開き直りではなかろうか?

講義が終わって研究室で待っていると、秋葉原のクイックガレージから電話がかかって来た。先週末に修理に出したiBookが直ったらしい。

秋葉原によって修理品を受け取ると腕が抜けそうに鞄が重くなった。ついでに講演の謝礼が修理代にすっかり消えた(涙)。