2008年4月28日月曜日

またか!ICE脱線事故

http://www.tagesschau.de/inland/ice2.html

http://www.faz.net/s/Rub5785324EF29440359B02AF69CB1BB8CC/Doc~EED77D376F49A4D2DB5E1F5DD4D954A73~ATpl~Ecommon~Sspezial.html?rss_rhein_main_zeitung

トンネル内に入り込んだ羊の群れにぶつかったとのことだ。いかにもドイツらしいが、写真を見るとやはり10年前のエシュデの事故の時と同じ両端が機関車になっているタイプの第1世代のICEだ。この車両の走行安定性はやはり疑われるのではないだろうか?日本の新幹線車両は同じ様な状況で脱線するだろうか?

1964年の開業以来、数十倍の旅客を運びながら営業中の旅客には一人の人身事故も出していない新幹線に、ドイツICEはまたも水をあけられた。営業キロ数あたりの事故も日本よりずっと多く、DBを頻繁に利用する身としては、不安を感じざるを得ない。

そもそも、新幹線にも感じることだが、鉄道をこれほど高速で走らせる必要はあるんだろうか?

私は名古屋からの上り線でいつも感じることだが、小刻みな横揺れ、かなり大きな振動、すれ違いや追い抜きの時の衝撃など、新幹線に乗っていることは、あまり快適なことではない。どちらかと言うと「負の」感覚である。

この辺が、ヨーロッパの在来線の旅と大いに違う所だ。特に,オーストリアの鉄道は、私が初めて旅をした当時から保線が驚くほど行き届いていて、直線区間だと振動がほとんどない。夜間など、眠っていてふと目覚めたとき、列車が走っているのか駅に止まっているのかわからないことすらある。ポイントを通過する時や、窓の外の照明がちらちらするのを見て、初めて走っているのに気がつくほどだ(日本でも保線用の車輛はほとんどオーストリア製である)。

ウィーン~ザルツブルクもさほど悪い景色ではないが、グラーツ~ザルツブルクなどの区間は窓の外の景色が本当にきれいで、ゆっくり走ってくれているのがうれしい限りである。

ヨーロッパにいると、用がなくても鉄道に乗って旅に出かけたくなる。新幹線やICEは(TGVも)目的地に早く到着するための道具ではあるが、旅を楽しむためのものではない。

そういえば、私の大好きだった「グランドひかり」の食堂車が廃止されてしまってから久しいが、ヨーロッパの主要区間の特急には今だに必ず食堂車が付いている。